Rain Second 36

目が覚めても、お前はいなかった。
もしこのまま別れることになっても、荷物は取りに来るはず。そのとき、ちゃんと。
土下座でもして謝ってお前にここにいてくれと頼む。俺を愛してくれと。
許してくれ、と。

ユノの携帯から電話がかかってきた。
「もしもし?」
焦って出たけど、その、声は。
「もしもし・・・あの、チャンミンさん、ですか?」
知らない声だ。
「はい、そうですけど、あなたは?」
「ホジュンと言います。ユノの、友達です」
・・・誰だ。俺は聞いたこと、ない。
「そう、ですか。・・・で、ユノは?」
「今、横で寝てます。ずっとあなたのこと・・・話してたから」

その言葉に、うれしい気持ちよりも、嫉妬が沸き上がる。
ユノが隣に眠るほどの親しい仲。ユノのスマホを勝手にいじれるような。
動揺しながらも、ここで舐められるわけにはいかないと、気合を入れなおす。
「あの・・・つかぬ事をお伺いしますが」
「なんですか?」
「ユノとはどういうご関係でしょうか?」
ホジュンさんはわかりきったことを聞いてくる。カッとなって、思わず。
「恋人だ。ずっと俺の話してたなら・・・わかるだろ?」
電話の向こうで、フッと笑い声がする。・・・なんだ、こいつ。
「恋人なら・・・どうしてあんな遅くに、ユノが僕のところに来るんです?」
「それは」
「別に僕はユノとはそういう関係にはありませんがね。ユノさえ望むなら、いつだってなれるんですよ」
「あんた・・・何を」
「恋人であるあなたがちゃんとしないから、僕の所へ来たんでしょう?」
「ただの誤解だ」
「そうでしょうか? ・・・ユノはしばらく泊めてくれと言ってます。僕はいつまでいても構わないと言いました」
楔を、打ち込まれたように。
苦しくて声が出せない。

別にいいんですよ、僕はいつでも、ユノを受け入れる準備はできています。
あなたの番号だって、今すぐ消すことができる。そこにあるユノの荷物は、大したものはないでしょう?
処分してくださっても構いませんよ。僕がすべて、住む家も、着る服も、愛情も、与えますから。

勝ち誇ったようにそう言って電話は切れた。
・・・どうすりゃ、いいんだよ。ショックが大きすぎて。
動くことさえ、できない。


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コメント

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Re: タイトルなし

ちゅかみんさま、いつもありがとうございます

本当に些細なことなんですよねえ・・・
おかんむりユノちゃん、機嫌なおるといいんだけど・・・

おおーっ!なんでしょう ?
この野郎は?!
つーか、ラブラブだった2人のはずなのに。。。
なんで、こんなになっちゃったの?
人間って、いつ、どこで、地雷を踏むかわかんないよねぇ。自分でも、気づかないうちに、取り返しがつかなくなってたりするんだよねぇ。
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sui2618

Author:sui2618
東方神起ミンホ/ホミンBL。東方神起はふたり。ALLユノペン、ホミンペン、BUT迷彩チャミペン、エロチャミペン、ショタチャミペン。

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