Rain Second 33

「あら。あっちもうまくやってるじゃない」
ミリはユノを横目で見てから、俺を見てにやりと笑う。
「ね? 一晩だけでいいわ。お互い相手を変えて遊ぶのもいいんじゃない?」
レラが、せり! と叫ぶ。せり、って誰のことだ? 目線の先を見れば、ユノに抱きついている女が振り向いた。
「同じ・・・」
顔。もしかして、双子?
「そうよ」
ミリが言う。俺の考えてること、わかったのか? びっくりして見つめたら。
「そんな顔してれば言いたいことくらいわかるわよ。セリと私は双子よ」
最近まで知らなかったんだけどね、と、他人事のように言う。
「別々に育てられたせいかしら。出会うまで双子がいるなんて知らなかったの」
セリという女もレラに注意されていた。ユノは苦笑いしてる。
「ほら、もう帰れよ、ユノ。お前の勤務時間はここまでだ」
ユノはみんなに頭を下げる。俺の顔を見もしないで裏へ消えていった。
怒ってんのかな・・・。でもユノだってセリにくっつかれてた。
レラが俺たちのところへ戻ってくる。親指で裏を指さされ、おとなしく従った。

「ミリ、こいつには手を出すな。こいつになんかあったら、うちの稼ぎ頭が辞めることになる」
「ああ、あのユノって子? ・・・あの子はセリにあてがったらいいわよ」
「まったく・・・。誰でもお前らに騙されると思うなよ。ユノはすぐ気づいたぞ」
「え、ホントに? ・・・あの子鋭いわね・・・」
「気づいたって・・・何を?」
俺の言葉に、レラとミリが笑う。レラはひとしきり笑ってから、言った。
「チャンミン、こいつ、男だぞ」
「え?」
おと・・・こって・・・。だって、胸とか・・・声とか・・・。
「あら、男じゃダメなの? 見た目は十分女よ」
ほら、ここ以外はね、と股間を握らせる。
「うわ!」
「失礼ね、あんただってあの子のコレ、しゃぶったり挿れたりしてんでしょ?」
「わ! 生々しいこと言うな!」
「・・・お疲れ様です」
タイミングいいのか悪いのか、ユノが入ってきて。
俺をじっと睨みつける。・・・怒ってるな、こりゃ。
「セリは?」
「外にいます。ミリさんを、待ってるって」
「じゃあ帰るわ。チャンミン、今度遊んでね。ユノも、セリと遊んでやって」
「遠慮します・・・」
苦笑いするユノに、レラが笑って。
ミリはひらひら手を振りながら帰っていく。その後ろ姿、見事な曲線は女、に、見えた。
「まあ騙されるわな。俺でさえ女に間違われるんだから」
「そりゃ・・・レラは美人だから」

さらっと、レラをほめるユノに、またムッとして。
お互い不機嫌なまま、帰り道。


テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

Rain Second 32

「隣、座ってもいいですか?」

早く終わらないかな。思いながらあおってたら。
「あ、どうぞ」
顔も見ずにそう返事した。視線を感じてそちらを見ると。
すごい美人。思わず緊張する。
「あなた、ユンホさんのお友達?」
「そうですけど、何か?」
「恋人?」
「・・・え?」
あまりに直球の質問に、何も答えられなかった。
「いい男が二人も、女に興味がないなんてもったいないわね」
ないわけじゃない。つい、答えそうになった。それくらい、キレイで。
浮気する気はなくても、誘われそうになる。ユノが客とイチャイチャしてるから、なおさらだ。

妖艶な笑みに、何も言えないでいた。女は俺の手を、取って。
微笑む。かわいい手。言いながら俺の手をしっとりと握りしめられて。

こんなに、柔らかな手なら。
さぞ手触りのいい肌だろう。ユノの、ように。
ユノには、さすがに女の曲線はない。生唾を飲み込んだ。
「少しは興味持ってくれたかしら」
女が俺にしなだれかかる。ユノもいつもこんな気持ちなのかもしれない。
裏切る気はなくても、誘われれば、少しはその気になったっておかしくない。
別の客が女の隣に陣取った。女は俺の手を引いて席を離れようとする。
立ち上がりかけた俺、女の前に立ちはだかる、影。
「そろそろ、ユノあがりだぞ。先に帰る気か?」
レラの言葉にユノを見ると。
俺と目線が合うなり不機嫌そうに目をそらした。
「ミリ、こいつは無駄だ、やめとけ」
ミリと呼ばれた女はつまらなそうな顔をする。
「少しはその気だったわよ、この人」
見透かされてる。赤面した。
「だろうな、女に免疫ないからな」」
「じゃあいいじゃない。・・・ダメなの?」
「聞いてみろ」
ミリは俺の腕に柔らかな胸を押し付ける。緊張して、ユノにさえ気が行かない。
あ。誰かの声がして、ガチャンと食器がぶつかるような音。
いつのまにかカウンターの外に出ていたユノが、客らしき女に抱きつかれていた。


テーマ : BL小説
ジャンル : 小説・文学

Rain Second 31

「いらっしゃいませ・・・あ」
気になって店に行くと、ユノはノースリーブの白いシャツを着せられてた。
もちろん、その下は裸だ。
「お! 久しぶりだなチャンミン」
レラさんが、いつもの女装で出迎えてくれた。
「・・・お久しぶりです。ユノがお世話になってます」
「おう。俺が全部世話してやりたいぜ。俺んとこ来るか? って聞いても、あいつ『うん』とは言わないんだよなあ」
「当然です」
「俺だいぶ稼いでんだけどなー。シウォンも断られたって、ホント信じらんねえ」
「いーんですそんなこと。とりあえずビールで」
「はいはーい」

ユノは奥まった場所にあるカウンターで酒を作っていた。そのムチムチボディでシェイカーを振る姿に。
女も男もほれぼれしてる。
ユノは俺が来たことに気づいてない。カウベルが鳴ればその方角を見るのは当たり前だけど。
俺の姿は人影で見えなかったらしい。

やーん素敵ー触らせてぇ。女たちが口々にそう言ってユノの腕を触る。・・・見ていられない。
しまいにゃユノ目当ての男まで「やーん抱かせてー」とかいろいろ言ってやがる。
ここではもちろん「恋人はいない」で通ってるわけだから。
俺は何も言えない。言えない、けど。
冗談を軽くいなしてグラスを磨いてるユノが。
席を立とうとする客に目を向けたついでに俺の目線に気付いた。

「あ、チャンミン」
グラスを手にしたまま、クロスをちょっとだけ振る。ユノの周りにいる客の目線がこっちに集中する。
軽く手を上げると、ユノはニコッと笑った。ここの客にはあまり見せない、俺だけの笑顔。
きゃー、かわいいー! その笑顔を目撃した女が喚きたてる。
えーなになにー? 何をしてもユノは人気者過ぎて。

やっぱりくるんじゃなかった。思いながら。
そのシャツの下、俺がたくさんつけた痕が残っていることに、少しだけ優越感。

ざまあみろ。その男は俺だけのもんだ。
俺だけがその体に口付け、痕をつけ、中を汚すことができる、唯一の存在だ。

テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

Rain Second 30

この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます
パスワード入力
ブロとも申請

Rain Second 29

この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます
パスワード入力
ブロとも申請

Rain Second 28

帰ろう、早く、大好きなあいつの元へ。
どうせ帰ったって俺が待つ側なんだけど。
待つのは疲れたよ、ユノ。お前が家に帰るのを、待ちくたびれたわけじゃないんだ。

お前が本気で俺を愛してくれるまで、ずっと待っていたんだよ。

お前はきっと俺じゃなくたって愛せるし、愛される。
誰にでも優しいから、誰もが勘違いする。お前が自分のことを好きだと。
もしかしたら俺もそうだったのかもしれないな。ただ都合よく一緒に暮らせるから。
俺を好きでいてくれるんだって。

歩きながら、泣けてきた。お前が、好きで。
でも、お前は俺のことなんか、きっと。
どうでも、いいんだよな。このまま家になんか帰りたくない。
どうせお前は、いないのに。

家に帰りつく寸前、ユノがドアから出てくるのが見えた。
もう、帰ってたんだ。なのに、すれ違いでどっかへいっちまう。
あの女のところへ行くのか。俺よりも、あんな女のほうが大事なのか。
俺は何のために帰ってきたんだ。抱きしめてくれる腕を捨ててまで、戻ってきたのに。

ユノは道路に出るなり、俺がいる方とは反対の方ばかりを見て。
その背中をじっと見つめていたら、振り向いて俺を目に、止めて。
「・・・チャンミン」
悔しくて目を、反らしたら。
「チャンミン!」
駆け寄ってきて俺を、抱きしめる。

うれしさとそのぬくもりとで涙する俺の頬を、その両手で挟んで。
「泣くな」
街灯の下、俺にキス、する。
なんだよ、これ。・・・信じられない。
唇が離れてもまだ泣いている俺を、ユノはもう一度抱きしめてから、手を引いてくれる。
「帰ろう。いつも待たせてばかりいて、ごめんな」
「あの・・・ひと、は」
「やっぱ誤解してた? 友達の彼女だよ。泣かれちゃってさ、かわいそうじゃん」
思わず立ち止まる。俺も泣いたから抱きしめただけなのかよ? 不満げな俺の顔に気付いてか。
「まったく、すぐヤキモチやくんだな、チャンミンは。早く、帰るよ」
左腕で俺の肩を抱いて、右手で俺の手を握り締めながら。

お前ってホント、ムカつくくらい俺を翻弄する、ヤツだな。


テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

Rain Second 27

この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます
パスワード入力
ブロとも申請

Rain Second 26

友達の彼女が、友達とケンカしたと。
連絡を、してきて。
もうだめかも。そう言って泣くから、慰めてあげてた。

それが、誤解の元になるなんて、思いもせずに。

続きを読む

テーマ : 東方神起
ジャンル : アイドル・芸能

Rain Second 25

この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます
パスワード入力
ブロとも申請

Rain Second 24

この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます
パスワード入力
ブロとも申請
プロフィール

sui2618

Author:sui2618
東方神起ミンホ/ホミンBL。東方神起はふたり。ALLユノペン、ホミンペン、BUT迷彩チャミペン、エロチャミペン、ショタチャミペン。

Twitterボタン
Twitterブログパーツ

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
2014-2-12-homin1-200.gif
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR